新品バッテリーに交換する為に必要な手順

原因やシチュエーションはどうであれ、自分でバイクを触りたい人には必ず訪れるバッテリー交換。

基本的にはバイクに付いている古くなったバッテリーを同じ型番の新しい物と取り替えるだけです。

密閉型のジェルタイプが一般化してきましたが、まだまだ昔ながらのバッテリー(開放型)も使われています


ここで紹介するのは、そんな開放型バッテリーの交換までの手順です。


バッテリーは新品だから良いというものではありません。

適切な手順を踏んで使えるようにされた新品バッテリーでないといけません。

適切な手順を踏まないと、折角の新品バッテリーが役立たずになってしまいます。




開放型のバッテリーを購入すると同封されているものは、
・バッテリー本体(ドライ)
・電解液(希硫酸)
・ホース
・ネジ
が一般的です。

IMG_1563.jpg

ここで取り扱う電解液は希硫酸という非常に危険な薬品です。
バッテリーの液体が減った時に補充するバッテリー補充液(蒸留水)とは全く別のものです。

体に着くとピリピリしますし、肌の弱い方ならただれてしまうでしょう。

特に、飛び跳ねて目に入ったら大変です!!失明の危険もあります。

ですから、電解液を取り扱う時は最低限セーフティーゴーグルの着用をお勧めします。
IMG_1582.jpg

こういうやつです。

TSK /セーフティーゴーグル

TSK /セーフティーゴーグル




それでは、はじめましょう。


先ずはじめに、バッテリー本体の横の穴に着いている、キャップのようなもの(写真の赤いもの)を外します。
IMG_1564.jpg
この穴は中の希硫酸と電極版が化学反応を起こした時に発生する水素ガスを外へ逃がす為の穴です。(ブリーザー)
恐らく、車体から古いバッテリーを外す時にここにチューブ(ブリーザーチューブ)が刺さっていると思います。


IMG_1565.jpg
こんな感じになるのです。(この段階では付けなくても良いです)

次に、6つ並んでいるキャップ(写真の黄色いもの)を外します。
手でも外れますが、ラジオペンチ等で軽くつまんでもいいでしょう。
ネジにはなっていませんので引っ張るだけで取れます。
IMG_1566.jpg


ついに電解液に触れます。


電解液の入った容器の突起の先をカットします。
IMG_1567.jpg


そこにホースを突っ込みます。
IMG_1569.jpg
(注:写真では短くカットしたものを使用しています。)



そして、容器のふたを開けます。
中蓋も付いているのですが、中蓋がゴム製の場合、完全にあけてしまわず、写真の様に中途半端にあけます。
IMG_1570.jpg
これは、万が一、容器を倒してしまった時に溢れ出す量を最小限に食い止める事と、この後、電解液をバッテリー容器に注入する際に注ぐ量を調整しやすい為です。


ちなみに通常私はこのような注射器を使いますので突起のカットもふたの半開きもしません。
IMG_1576.jpg
あれば便利ですが、普通頻繁に使うものでもないので今回は使わずに進めます。
是非とも欲しい人は買ってください。

類似品

ETHOS エトス /エア抜きシリンジ

ETHOS エトス /エア抜きシリンジ



6つの穴からゆっくりと電解液を注入して行きます。順序は特にありません。
UPPER LEVEL と LOWER LEVELがありますが、UPPER LEVELぎりぎりまで入れます。
IMG_1571.jpg
電解液が馴染んでくると水位に変化が(少し下がる)ありますので、この段階では水位に対して神経質になりすぎなくても大丈夫です。(でも、入れ過ぎは禁物です。)

IMG_1573.jpg
裏側からも見て確認しましょう。

ある程度水位が整ったら約20分間放置です。
内部がしゅわしゅわしています。
IMG_1575.jpg

ふたを開けたまま放置すると、
IMG_1579.jpg
こんな感じで汚れてしまうので、

IMG_1580.jpg
こんな感じに軽〜く蓋を閉めてもいいです。ただし、シッカリ締めないこと!


約20分経ったら再度水位をチェックします。
ここでもう一度水位をUPPER LEVEL ぎりぎりに調整します。


水位OKになったら黄色いキャップ6つを確実に締めて電解液注入完了です。


電解液を片付けましょう。
少し余ると思います。
希硫酸は毒薬ですので洗面台に流したりしないようにしましょう。
バッテリー液が減ってきた時に補充するのにも使えますので、保管しておいてもいいです。
長期保管する場合はしっかり栓を締めてください。(写真の状態ではダメ!)
IMG_1577.jpg


これが一番大事!!初期充電
IMG_1581.jpg
できたー!!とばかりに焦ると大失敗です。

電解液の注入が終わったら充電をしないといけません。

必ずです!!

これをしないと、新品のバッテリーが余命1ヶ月程度のバッテリーに変身です。

粗悪な充電器を使わず、高品質で専用のものを使いましょう。

これは、私も使っているおすすめ品です。

TECMATE テックメイト/オプティメイト4 バッテリー充電器

TECMATE テックメイト/オプティメイト4 バッテリー充電器

多少悪くなったバッテリーを復活させる機能付きです。

充電には時間がかかります。この間に古いバッテリーを車体から外しましょう。



バッテリーターミナルを外す時は常にマイナスが先!!



それでも、時間が余ると思います。本日の作業は終了して翌日にしてもいいかもしれません。



充電が終わったらバッテリーの取り付けです。



車体のブリーザーチューブをバッテリーのブリーザーに刺します。

バッテリーターミナルを取り付けます。

バッテリーターミナルを取り付ける時は常にプラスが先!!
これは、ブースターケーブル等をつなぐ時も同じですので、是非覚えておいてください。

二つに一つなので間違えると大変です。自分で工夫して覚えてください。

つながりはプラス思考!とか・・・・

IMG_1583.jpg


バッテリーターミナルの取り付けは確実に!!


That's it!!



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爆音さん

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整備やカスタムについて共有しましょう。
現在行っているものや、整備学校時代に撮った写真を使って記事を書きたいと思います。
ハーレーに限らず、バイクを分解整備する時に是非使って頂きたいのが、適切な工具とメーカー発行のサービスマニュアルです。
マニュアルには分解手順、注意点、締め付けトルク、組み立て手順が記されています。
特に、ハーレーのマニュアルはその順序が事細かにかかれていると思います。しかし、日本語のサービスマニュアルがあまり出回っていないのも事実。
ほんの少し、分解整備の手伝いになればと思います。
分解整備は個人の責任に於いて行ってください。

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