KYMCO スーナー50Sのエンジンがかかりにくい症状を改善するためにチェックバルブ(ワンウェイバルブ)をつけてみた。



KYMCO Sooner50Sは台湾製のスクーターです。
新車時の車体価格が安く、台湾の規制に合わせて作ってある2ストエンジンのスクーターなのでノーマルでも70km/hくらいでます(・∀・)
HONDAと技術提携していることもあり、HONDA製の部品が流用できる部分もあります。

ネットで色々調べてみると、

『新車でもエンジンがかかりにくい』

とか、

『セルでなかなかエンジンがかからないから鬼キック30回くらいしたらやっとかかった』

とか、

日常の足に使うにはハードルが高そうなコメントが多数見られました。

実際、しばらく放置するとなかなかエンジンがかからず、キック30回くらいしたらかかりました(・∀・)

乗ろうとした時に鬼キック30回が前提にあると乗るのが億劫になってしまいます。

ネットの掲示板などでは台湾の気候と日本の気候は違うからだ、とか、プラグの劣化だ、とか、キャブの詰まりだバッテリーの電圧が下がってるからだ、とか色々書かれていましたが、

そんな極端に気候が違うわけでもなく、

新品のプラグでも

キャブの清掃後でも

満充電されたバッテリーでも

5日エンジンをかけないとセルぶんまわし&鬼キック現象になるので、初期のHONDA Dioにあるキャブレターからの燃料逆流と同じ症状かな?と思い、フューエルポンプにチェックバルブ(ワンウェイバルブ)をかましてみることにしました。

KYMCO Sooner50S キムコ スーナー50 エンジンがかかりにくい


まず、シートを開けて、黄色丸のネジを外します。オイルキャップとゴムパッキンを外せばメットインごと上に抜けます。
ただし、作業中の思わぬ電気系トラブルを防ぐために念のためバッテリーのマイナスターミナルを外して作業します。
赤丸のネジを外せばバッテリーカバーが外せます。
KYMCO Sooner50S キムコ スーナー50 エンジンがかかりにくい


マイナスターミナルにビニールテープを巻いて絶縁しておきます。(この作業はしなくてもメットインは外れます。)
KYMCO Sooner50S キムコ スーナー50 エンジンがかかりにくい


オイルキャップとゴムパッキンは外します。
KYMCO Sooner50S キムコ スーナー50 エンジンがかかりにくい


シートとメットインが外れるとこうなります。
KYMCO Sooner50S キムコ スーナー50 エンジンがかかりにくい


この赤丸の部品がフューエルポンプです。このフューエルポンプからキャブレターに繋がっているホースにチェックバルブをかまします。タンク側にかますのが理想的ですが、作業が少し大変になるのでキャブレターからの逆流がなくなれば良いかな、ということでこちら側に。
KYMCO Sooner50S キムコ スーナー50 エンジンがかかりにくい


今回使用するのはHONDA Dio用の純正チェックバルブです。
KYMCO Sooner50S キムコ スーナー50 エンジンがかかりにくい


チェックバルブが入る分だけホースを短くカットしました。
KYMCO Sooner50S キムコ スーナー50 エンジンがかかりにくい


ホースクランプの代わりにタイラップで抜け止めをしました。
KYMCO Sooner50S キムコ スーナー50 エンジンがかかりにくい


純正部品でチェックバルブのカバーがありますが、わざわざ買うほどのものでもないので、ハンドルにつけるスマフォホルダーに付属してて余ってたゴムシートを巻きました。
純正が良いという方は部品番号17684-GBL-J20です。
KYMCO Sooner50S キムコ スーナー50 エンジンがかかりにくい


再びフューエルポンプにつなぎ直します。
KYMCO Sooner50S キムコ スーナー50 エンジンがかかりにくい


元に戻して完成です。
KYMCO Sooner50S キムコ スーナー50 エンジンがかかりにくい


たったこれだけのことで始動性はかなり向上しています。今のところセルで一発始動です。
困っている方は試してみてはいかがでしょうか?(・∀・)


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整備やカスタムについて共有しましょう。
現在行っているものや、整備学校時代に撮った写真を使って記事を書きたいと思います。
ハーレーに限らず、バイクを分解整備する時に是非使って頂きたいのが、適切な工具とメーカー発行のサービスマニュアルです。
マニュアルには分解手順、注意点、締め付けトルク、組み立て手順が記されています。
特に、ハーレーのマニュアルはその順序が事細かにかかれていると思います。しかし、日本語のサービスマニュアルがあまり出回っていないのも事実。
ほんの少し、分解整備の手伝いになればと思います。
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