社外のエアクリに交換したHONDA LiveDioZXのジェット交換

原付スクーターをカスタムしたい!!


そんな若者の多くが先ず手を出すのが外装への装飾。



そしてその次がエアクリーナーの交換です。



少しお金に余裕がある人は、マフラーを交換したり、電装系を交換したりしていると思います。



しかし、見た目だけを考えてエアクリーナーマフラーを社外品に交換すると全然走らないバイクになってしまいます。

調子良いエンジンにするには吸気・排気に対しての燃調のバランスが取れている事がとても重要です。
社外の部品に交換するという事はノーマル状態で取れているこのバランスを崩すという事です。

では、社外品に交換しない方が良いのか?


と言う事になりますが、

社外品に交換して崩れたバランスは、取り直せば良いのです。

それが今回のタイトルにもあります、ジェット交換です。


ここでは、ある程度の作業が自分でできる人向けにとてもおおざっぱに説明します。


まず、写真のようにアクセルスロットルに目盛りをつけます。

アクセルが全閉(遊びゼロ)のところに”0”マーク、全開のところに"W"マークをつけます。
アクセルはこの”0”と”W”の間でしか動きません。

次に、その目盛りを4分割して、半分の位置と、4分の1の位置がわかるようにマークをつけます。

IMG_5629.jpg


マークをつけたらテスト走行です。

テスト走行で注意すべき点は、

・アイドリングの安定感
・走り出しのトルク感
・エンジンがおかしくなるのは目盛りのどの位置か
(半分のところからエンジンがまわらないなど)

キャブレターには大方の場合、スロージェット(アイドルジェット)、ニードルジェット、メインジェットの3種類のジェットがあります。
これら3種類はそれぞれ担当があります。

おおよそ、

・スロージェット・・・アクセル全閉〜1/4まで
・ニードルジェット・・・アクセル1/4〜1/2まで
・メインジェット・・・アクセル1/2〜全開まで
(それぞれ、全域にも影響はしてます)

特に、おおざっぱなセッティングでもスロージェットとメインジェットの調整は必須です。



では、テスト走行をしたらプラグの焼け具合をチェックします。

IMG_5630.jpg



真っ白けです・・・・。
DSCF4720.jpg


これは燃調が薄い事を意味しています。
エアクリーナーを社外品に交換した事でノーマルの時より空気を沢山吸い込むようになったという事です。

このような場合はジェットの番手を大きな物に交換します。



キャブレターにアクセスしやすいようにダクトは外してしまいます。
IMG_5695.jpg

IMG_5634.jpg


キャブレターに触りやすくなりました。
IMG_5693.jpg


今回はカウル類も外しているので横から上から触り放題です!!
IMG_5655.jpg


キャブレターに繋がっているホースや配線をすべて外します。
オイルホースやガソリンホースを外すと少しだけ漏れてきます。ウエスか何かで受けてあげると良いでしょう。
IMG_5647.jpg


スロットルスライダを外します。
固く閉まっているときはゴムバンドのような物を利用してあけると簡単に開きます。
プライヤーなどを使ってあけると、傷もつくし、壊れてしまう事があるのでやめましょう。
IMG_5652.jpg



キャブレターを車体から外し、そこのフロートボウルをあけます。
中にはジェットが入っています。

このジェットは柔らかい金属でできていますので、外すときなどはサイズのあった工具を使用しないと簡単になめてしまいますのでご注意を!
IMG_5654.jpg


ノーマルのLiveDioZXはスロージェットが#40、メインジェットが#80です。


今回の車両はエアクリの他にマフラーも交換されていました。

だいたいのカンでスロージェット#45、メインジェット#100に交換してみます。

ジェットを交換したら再び組み付け、目盛りを見ながらテスト走行。
プラグの焼け具合をチェック。(茶色くなっている状態が良い状態です)
ジェットの交換。

これの繰り返しです。


最終的には、


スロージェット #42
メインジェット #100
ニードルジェット そのまま
スパークプラグ そのまま

で落ち着きました。
メインジェットはもう少し大きくても良いようにも思いましたが、パワーより燃費を考えてあえて#100で。

これらジェットの大きさは、使用しているエアクリやマフラー(チャンバー)によって変わってきますのですべての車両に適合するわけではありません。
しかし、参考程度にはなると思います。



せっかくなので、ウエイトローラーの摩耗もチェックします。
IMG_5661.jpg


中身の構成部品はこんな感じ
IMG_5660.jpg



やはり偏摩耗していました。
これはスムーズな変速を邪魔します。
IMG_5659.jpg



交換しましょう。
ちなみにLiveDioZXのノーマルウェイトローラーは8.5gです。




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HONDA LiveDioZXのボディーカバー(シートカウル)の外し方

別の記事でも書いていますが、HONDA LiveDioZXの2ストオイルタンクから出ているフィルターにアクセスするにはボディカバー(シートカウル)を外す必要があります。


また、その他、配線やホースの交換などにはボディカバーが無い方が作業がしやすく確実に行えます。

この部分ですね。
IMG_5698.jpg


結構大変そうに見えますが手順を追ってやれば難しくありません。


ただし、組み立て時に最も注意すべき点がありますので最後まで読んでから作業を開始してください。

要点だけをおおざっぱに書きますので、あくまでも全体の流れを参考にする程度だと思ってください。




まず、シートを外します。
パカッとあけたところのヒンジのナットを外します。

IMG_5635.jpg



メットインの中のカバーを外すとそこにボルトがあるのでこれも外します。

IMG_5700.jpg




オイルキャップと注ぎ口の周りにあるシールを外し、横のボルトも外します。
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このネジも外します。
IMG_5701.jpg



ボディーカバーとフェンダーを止めてるクリップも外します。
IMG_5697.jpg

下にもあります。



リアスポイラーを外します。ネジは3カ所。
ネジを外したらリアスポイラーのランプのコネクターも外します。
IMG_5696.jpg


一カ所はエンブレムの下に隠れているのでエンブレムを外すと出てきます。
IMG_5638.jpg



最後にシートロックのケーブルを外します。
IMG_5702.jpg



ここまででくるとボディーカバーは上に抜き取れます。

裸になったスクーターはかなり作業しやすいです。


組み立てるときは逆の手順でやればOK。


ボディーカバーを元に戻したら忘れないうちに必ずシートロックのワイヤーを元に戻してください。


これを忘れてシートを取り付け、シートを締めてしまうと大変な事になります。


もしも、やっちまったときの対処法はまたいつか機会があれば記事にしたいと思います。


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HONDA LiveDioZXのオイル漏れを解消しましょう。

近頃めっきり見る事が少なくなった2ストエンジンのスクーターですが、パワーもあるし未だに人気です。

しかし、2ストオイルで何となく全体にベトベトしている車体が多いです。


キャブレターやオイルポンプからオイルが漏れる事もありますが、その場合は車体の下側が汚れます。



全体に汚れている場合はここ!!

IMG_5637.jpg


ズバリ、キャップのところから漏れてます。(滲んでます。)

入れる時にこぼしたり、キャップがしっかり閉まっていなかったりするからです。


もう一カ所あります。


それにはカウルを外さないと出会えません。



カウルの外し方は省略しますが、カウルの外し方はこちらの記事を参照リアスポイラーを外す時、エンブレムの下にもネジがあるので注意しましょう。

エンブレムは隙間にカッターの刃などを突っ込んでこじます。
この時、後ろ側に突っ込んだ方が外れやすいです。

IMG_5638.jpg


タンクの外側も結構汚れています。
IMG_5641.jpg



車体右側のオイルタンク付近にオイルの出口があります。
そこには写真のような黒いホースがありますが、この隙間から漏れている事が多いです。
IMG_5642.jpg


黒いホースの下側を外してタンク内の2ストオイルを一旦抜きます。
IMG_5643.jpg



この黒いホースはオイルフィルターなのです。
フィルターが詰まっているとここからオイル漏れがしやすいので、掃除してキレイにします。

また、ホースクランプの力が弱っている為にオイルが漏れる(ホースが抜けかけている)事もありますので、ホースクランプをキツくしておきましょう。
IMG_5646.jpg



組み直すときはシールテープなんかを巻いても良いですね!


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プロフィール

爆音さん

Author:爆音さん
整備やカスタムについて共有しましょう。
現在行っているものや、整備学校時代に撮った写真を使って記事を書きたいと思います。
ハーレーに限らず、バイクを分解整備する時に是非使って頂きたいのが、適切な工具とメーカー発行のサービスマニュアルです。
マニュアルには分解手順、注意点、締め付けトルク、組み立て手順が記されています。
特に、ハーレーのマニュアルはその順序が事細かにかかれていると思います。しかし、日本語のサービスマニュアルがあまり出回っていないのも事実。
ほんの少し、分解整備の手伝いになればと思います。
分解整備は個人の責任に於いて行ってください。

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