ハーレー・サイドバルブで見るポイント式点火のタイミング調整
ポイント点火の車両に乗っている方で、
「最近、アクセルワークが少しもたついてきたな・・・」
という方は、一度点火タイミングを調整してみてはいかがでしょうか?
点火タイミングの調整はバイクの性能を引き出す上で非常に重要です。
アフターファイヤーやバックファイヤー、アイドリングの安定性やエンジンの始動性は、キャブレターのセッティングとともに、点火時期の調整が鍵です。
今回はポイント点火式のタイミング合わせなので、CDIなど点火時期を電気的に制御されている車両には当てはまりませんが、方法を知っておくだけで役に立つかもしれませんね。
先ず始めは、ポイントギャップ(ポイント同士の隙間)を合わせます。
イグニッションタイマーの中が見えるようにカバーを外します。
バイクをジャッキアップし、後輪を浮かせます。
この状態でギアを3速か4速に入れます。
前後の点火プラグを外します。これはクランキングを楽にする為です。
V型エンジンのハーレーの場合、イグニッションカムが卵形になっています。
卵の突起の鋭い方がフロントシリンダーの圧縮行程で、突起が緩やかな方がリアシリンダーの圧縮行程です。
ポイントギャップはこの卵の突起の鋭い方の頂点で合わせます。
ギアが入った状態で後輪を回すとカムが回るのが見えるので、ポイントが開くカムの卵の頂点に合わせます。

車種によってポイントギャップは異なりますが、45サイドバルブの場合は規定値は0.022"(0.559mm)です。
ポイントを固定しているネジを緩め、ギャップを調整します。
隙間の計測には隙間ゲージを使用します。
調整したらネジを締めます。
ポイントギャップの調整ができたら、いよいよタイミング合わせです。
クランクケース左のタイミングホールのキャップボルトを外します。
ギアを入れた状態で後輪を回すと、フロントシリンダーのプラグホールから空気がぶほっ!!と出てくる時が、フロントシリンダーの圧縮行程の後半です。
フロントシリンダーの圧縮行程が始まったら、後輪を少しずつ回し、タイミングホールにアドバンスマークが出てくる様にします。
アドバンスマークは各車両によって違うので注意してください。(45SVは線です。)

45サイドバルブの場合は写真のように線がタイミングホールの真ん中に来るように調整します。
力が入りすぎてマークが行き過ぎてしまった場合はクランクをもう2周させ、次のチャンスを狙います。
決して逆回転させては行けません。
故障と、不正確な点火タイミングの原因になります。
普通なら、だいたいこの位置関係になります。

で、イグニッションタイマーを回して点火時期を調整します。
そこで役に立つのがカスタムした事(など)で用済みになったノーマルウインカーです。(ボディーアースのやつはダメです。)

用済みウインカーの線に小さなワニグチクリップを付ければ、
はい、ポイント調整インジケーターの出来上がり!!
タイミングホールにアドバンスマークが出ている状態で、イグニッションタイマーをフル進角させます。
以下の作業は全てフル進角状態で行います。
写真の様に各ポイントの金属部分にクリップを接続します。

イグニッションキーをONにします。
タイマーを固定しているネジを緩め、ウインカーが消灯するところまで時計回りに少し回します。
ウインカーが消灯したら、次にタイマーを反時計回りに少しずつ、丁寧に、慎重に回していきます。

で、ウインカーのランプがぼんやり点灯しだすところを探しましょう。

ここがまさにスパークプラグに火花が飛んでいる瞬間です。
緩めたネジを再び固定して完成です。
作業後は必ずタイミングホールのキャップを閉めましょう。
閉めずにエンジンをかけるとオイルが吹き出してきます。
作業後は必ずギアをニュートラルにしましょう。
忘れてキックを踏み降ろすと車体が進んでいき危険です。
もちろん、点火プラグを元に戻さないとエンジンはかかりません。
適切な点火タイミングをゲットできたならば、キャブレターのセッティングができる状態になります。
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「最近、アクセルワークが少しもたついてきたな・・・」
という方は、一度点火タイミングを調整してみてはいかがでしょうか?
点火タイミングの調整はバイクの性能を引き出す上で非常に重要です。
アフターファイヤーやバックファイヤー、アイドリングの安定性やエンジンの始動性は、キャブレターのセッティングとともに、点火時期の調整が鍵です。
今回はポイント点火式のタイミング合わせなので、CDIなど点火時期を電気的に制御されている車両には当てはまりませんが、方法を知っておくだけで役に立つかもしれませんね。
先ず始めは、ポイントギャップ(ポイント同士の隙間)を合わせます。
イグニッションタイマーの中が見えるようにカバーを外します。
バイクをジャッキアップし、後輪を浮かせます。
この状態でギアを3速か4速に入れます。
前後の点火プラグを外します。これはクランキングを楽にする為です。
V型エンジンのハーレーの場合、イグニッションカムが卵形になっています。
卵の突起の鋭い方がフロントシリンダーの圧縮行程で、突起が緩やかな方がリアシリンダーの圧縮行程です。
ポイントギャップはこの卵の突起の鋭い方の頂点で合わせます。
ギアが入った状態で後輪を回すとカムが回るのが見えるので、ポイントが開くカムの卵の頂点に合わせます。

車種によってポイントギャップは異なりますが、45サイドバルブの場合は規定値は0.022"(0.559mm)です。
ポイントを固定しているネジを緩め、ギャップを調整します。
隙間の計測には隙間ゲージを使用します。
調整したらネジを締めます。
ポイントギャップの調整ができたら、いよいよタイミング合わせです。
クランクケース左のタイミングホールのキャップボルトを外します。
ギアを入れた状態で後輪を回すと、フロントシリンダーのプラグホールから空気がぶほっ!!と出てくる時が、フロントシリンダーの圧縮行程の後半です。
フロントシリンダーの圧縮行程が始まったら、後輪を少しずつ回し、タイミングホールにアドバンスマークが出てくる様にします。
アドバンスマークは各車両によって違うので注意してください。(45SVは線です。)

45サイドバルブの場合は写真のように線がタイミングホールの真ん中に来るように調整します。
力が入りすぎてマークが行き過ぎてしまった場合はクランクをもう2周させ、次のチャンスを狙います。
決して逆回転させては行けません。
故障と、不正確な点火タイミングの原因になります。
普通なら、だいたいこの位置関係になります。

で、イグニッションタイマーを回して点火時期を調整します。
そこで役に立つのがカスタムした事(など)で用済みになったノーマルウインカーです。(ボディーアースのやつはダメです。)

用済みウインカーの線に小さなワニグチクリップを付ければ、
はい、ポイント調整インジケーターの出来上がり!!
タイミングホールにアドバンスマークが出ている状態で、イグニッションタイマーをフル進角させます。
以下の作業は全てフル進角状態で行います。
写真の様に各ポイントの金属部分にクリップを接続します。

イグニッションキーをONにします。
タイマーを固定しているネジを緩め、ウインカーが消灯するところまで時計回りに少し回します。
ウインカーが消灯したら、次にタイマーを反時計回りに少しずつ、丁寧に、慎重に回していきます。

で、ウインカーのランプがぼんやり点灯しだすところを探しましょう。

ここがまさにスパークプラグに火花が飛んでいる瞬間です。
緩めたネジを再び固定して完成です。
作業後は必ずタイミングホールのキャップを閉めましょう。
閉めずにエンジンをかけるとオイルが吹き出してきます。
作業後は必ずギアをニュートラルにしましょう。
忘れてキックを踏み降ろすと車体が進んでいき危険です。
もちろん、点火プラグを元に戻さないとエンジンはかかりません。
適切な点火タイミングをゲットできたならば、キャブレターのセッティングができる状態になります。
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