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ハーレー FXST EVO トランスミッションの分解手順⑦トランスミッションの組み立て・仕上げ

この記事は ハーレー FXST EVO トランスミッションの分解手順 ⑥組み立てようの続きです。
この記事からご覧になられている方はハーレー FXST EVO トランスミッションの分解手順 ① からスタートしてください。



ここまでくれば完成は目の前です。

ここで慌ててフタを閉める前にもう少しだけ手間をかけます。



確認のため少し戻りますが、3つあるシフターフォークは形が似ていますので順番と向きがわからなくなりがちです。

分解時にオイルをきれいに拭き取り、油性ペン等で順番を書き込んでおくと組立て時に分からなくならずにすみます。

DSCF2668_convert_20121004120456.jpg


ギアとシフターフォークをニュートラルの位置(メインシャフトのプーリーが回る状態)にセットし、シフターカムを組み付けます。

もちろん、フォークのピンがシフターカムの溝にハマるように組みます。

DSCF2674_convert_20121004120735.jpg

シフターカムのセンターを測定DSCF2678_convert_20121004120904.jpg

3速の状態ワッシャーからカムの真ん中の溝までを測ります。
測定にはノギスを使用します。
例えばこんなの。

デジタルノギス 0.01-150mm (デジタルスケール・電子定規)mm/inch切替付き


ESCO エスコ /150mmデジタルノギス

ESCO エスコ /150mmデジタルノギス


スペックは1.992”~2.002”

シフターカムのエンドプレイ測定DSCF2679_convert_20121004120931.jpg

外側のワッシャーとブリッジの隙間を計ります。シフターカムの横向きの遊び幅を測定する訳です。
計測にはシックネスゲージを使用します。

例えばこんなの。

(STRAIGHT/ストレート) シックネスゲージ(インチ) 16-850


SANKEN サンケン/インチサイズシックネスゲージ

SANKEN サンケン/インチサイズシックネスゲージ


0.001”~0.004”がスペック



カムのピンがパウルの爪と爪の間の真ん中に来ているか確認します。
DSCF2680_convert_20121004121049.jpg

シフトアップはスムーズなのにシフトダウンはなぜかスムーズじゃない。また、その逆の場合、ここの調整がきちんと出ていない事が多いです。
ニュートラルに入り難い現象の原因もここの場合があります。
パウルの位置調整は横のネジを回して行えます。

カバーを元に戻します。
サイドカバーを外す

ガスケットをお忘れなく。




トランスミッションの分解、組立てを簡単に紹介しました。
作業に入る前に予め大まかな流れのイメージをつかむのにお役立てください。



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ハーレー FXST EVO トランスミッションの分解手順 ⑥組み立てよう

この記事は ハーレー FXST EVO トランスミッションの分解手順 ⑤ミッションの変速のしくみ の続きです。
この記事からご覧になられている方はハーレー FXST EVO トランスミッションの分解手順 ① からスタートしてください。


ミッションケースを分解して行う作業は様々ですが、おおよその場合問題があるのは、

ギアの破損、ベアリングの破損、シフターフォークの曲がり

等ではないでしょうか?

これらは特に、無理なシフトチェンジを行う事で発生します。


また、ミッションオイルの交換を怠っていたり、オイル漏れでオイルが入っていなかったりすると、焼き着きを起こし、最悪の場合シャフトが曲がってしまいます。



これだけは避けたいですね。



では、ばらしたミッションケースを元に戻しましょう。

ギア、ベアリング、ワッシャー、サークリップを元の順番に戻して行きます。


ベアリング、ワッシャーは不良で無ければ交換する必要はありませんが、

サークリップは新品を使用します。


再利用できなくもないように思いますが、ねじれたサークリップは故障の原因になります。
ミッションがお釈迦になる前にケチらず安い部品を交換しましょう。

シャフトに元通り戻せたら、2本のシャフトをケースに戻します。

DSCF2667_convert_20121004120429.jpg

写真の人は何やらシフトフォークを組もうとしていますが、ここでシフトフォークを組むのは間違いです。

シャフトをサイドプレートのベアリングに挿入します。

DSCF2669_convert_20121004120524.jpg

ガスケットを挟み、サイドプレートをかぶせ、SSTを使ってシャフトをベアリングに挿入します。
SSTを締める時にシャフトが回らないようにメインシャフトとカウンターシャフトのギアを適当に噛み合わせておきます。
締め込みの順序はメインシャフトが先、次にカウンターシャフト。

もともと使用されているナットは使わないこと!ここも新品に交換。

サイドプレートをもとに戻します。
DSCF2670_convert_20121004120551.jpg

サイドプレートを元通り、上2本が細い、下4本が太いヘックスボルトを使って取り付けます。
締め付け順序、トルクはマニュアル参照。

サイドプレートがしっかりしまったらシフトフォークを組み込む。

DSCF2671_convert_20121004120619.jpg
写真はシフトフォークを組み込む前の段階。上側がメインシャフトです。

シフトフォークを組み、フォークのピンの部分がシフターカムの溝にはまるようにシフトメカニズムを組みつけます。
DSCF2674_convert_20121004120735.jpg


ここまで簡単に説明してきました。

間もなく組み上がりますが、シフトのメカニズムは適切な位置にないとスムーズなシフトチェンジを行えず、結果、シフターフォークの曲がり、ギア欠け、ギア抜けの原因になります。


次回はトップカバーを締める前にしておくべき事を紹介します。


ハーレー FXST EVO トランスミッションの分解手順⑦トランスミッションの組み立て・仕上げ。へ続く。


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プロフィール

爆音さん

Author:爆音さん
整備やカスタムについて共有しましょう。
現在行っているものや、整備学校時代に撮った写真を使って記事を書きたいと思います。
ハーレーに限らず、バイクを分解整備する時に是非使って頂きたいのが、適切な工具とメーカー発行のサービスマニュアルです。
マニュアルには分解手順、注意点、締め付けトルク、組み立て手順が記されています。
特に、ハーレーのマニュアルはその順序が事細かにかかれていると思います。しかし、日本語のサービスマニュアルがあまり出回っていないのも事実。
ほんの少し、分解整備の手伝いになればと思います。
分解整備は個人の責任に於いて行ってください。

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